三瓶 玲奈
Reina Mikame

01_Untitled, 2019, Oil on wooden board, 150×200mm

02_向こうの光/ Light over there, 2017, Oil on canvas, 727×606mm 

03_線を見る/Watch the lines, 2019,  Oil on canvas, 727×606mm

プロフィール

1992 愛知県生まれ

2015 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻 卒業

2017 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画 修了

 

受賞

2012 「トーキョーワンダーウォール公募2012 トーキョーワンダーウォール賞

 

個展

2018 「水の重さ、滲む光」Yutaka Kikutake Gallery / 東京

2018 「向こうにある光」飯島商店/ 神奈川

2017 「project N 69 三瓶玲奈」東京オペラシティアートギャラリー/ 東京

2017 「三瓶玲奈展」六本木ヒルズクラブ/ 東京

2016 「投影」Yutaka Kikutake Gallery/ 東京

2013 「恋に落ちる」アートハウスあいち/ 愛知

2013 「TWS-Emerging 203」トーキョーワンダーサイト本郷/ 東京

2012 「トーキョーワンダーウォール都庁」東京都庁/ 東京

 

グループ展 / 参加企画

2019 「Practice_01: 線を引く」EUKARYOTE / 東京

2019  アートデイズとよた2019Toyota Specific: 景色と気配」スカイホール豊田 / 愛知

2019 「アーツ・チャレンジ2019」愛知芸術文化センター / 愛知 

2017 「磯谷博史、三瓶玲奈、向山喜章、田幡浩一」Yutaka Kikutake Gallery/東京

2017 「AGC 旭硝子× 藝大 硝子未来史プロジェクト成果報告作品展 Through the Glass東京藝術大学,AGC Studio/ 東京

2016 「大矢真梨子、Nerhol、三瓶玲奈」Yutaka Kikutake Gallery/ 東京

2015 「アートアワードトーキョー丸の内 2015」丸の内ビル 1 マルキューブ/ 東京

2014 「齋藤永次郎・三瓶玲奈」深川番所/ 東京

2013 「スーパーオープンスタジオ」主催 アートラボはしもと/ 東京・神奈川


私は日常の中で印象に残った風景を描いています。

 

風景が記憶に残る条件には、特徴のある光や風や音をはじめ、何かが起こった状況や体験など多くの可能性があります。

私が捉えたものは、光によって照らされた強い色であり、それを断片的に記憶された印象としての風景です。

 

その印象としての風景は記憶のかぎり私の興味を惹き続け、その風景を知っているという感覚で私の視界を覆います。その風景がいつ、どこを示しているのかを知るために、私は様々な場所に訪れこの目で見ることを決めています。

制作に関しても同じく、多くの風景の中を実際に歩くことによって再確認と再構築を行っています。

 

その中で一つ、気付いたことがあります。

過去に訪れたことがない場所においても、過去に使った色で、さらに同じプロセスを使った表現がしばし繰り返されるという事実です。

 

私は仮説を立てました。強い印象の元を辿り、意識して歩き続けるのであれば、その行為自体が自分自身の持つ原風景そのものをかたちづくり、対峙を可能にするというものです。

 

私は、私の中の一番古い印象の記憶を知りたいと思っています。

光の風景が印象に残る要因を自身の経験をもって特定し、そして、その光の景色を他者と記憶の共有としてキャンバスに留めることができるのであれば、自分自身だけでなく、絵を見る人が求める光にもコンタクトできるかもしれないと考えるからです。

 

私は光の風景を求め、風景の中を歩き、今日も絵に向かいます。